日本では 2025年、65 歳以上の約 5 人に 1 人が認知症になると言われています。認知症という言葉は広く知られていても、多くの人が「どのように接したらよいかわからない」という戸惑いのイメージを先行させ、正しく理解されていないのが現状です。
そのような中、福井県敦賀市では「認知症ほっとけんまち敦賀」をスローガンに、認知症になっても住み慣れた地域で安心して生活し続けられるまちを目指し、認知症の普及啓発や早期発見に取り組んでいます。
認知症サポーターの数は平成30年度に 1 万人を超え、10 年前と比べて約 10 倍に増加しました。平成22年度からは、小中学生を対象とした認知症サポーター養成講座も積極的に開催されています。
本作品は、敦賀市で開催された「小中学生の認知症サポーター作文コンテスト」で最優秀作品に選ばれた小学 4 年生(当時)・三輪実由さんの作文『「やさしくする」ということ』を脚色し、ドラマ形式の教育映画としたものです。全国の認知症患者、その家族、そして彼らを取り巻く地域社会。一人一人が安心して暮らしていくためにできる工夫とは何かを示唆していきます。