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美しいメッセージ

27分 DVD本体価格 50,000円(税別)

あらすじ
中二の純夏は、故郷の同和地区に診療所を開く叔母・絵理子の奮闘記を、地元のケーブルテレビで発表することにする。だが、母の絹代は、絵理子と純夏の「宣言」になることを思い、反対する。
悩む純夏は、先輩で在日のパク・クンサンに相談する。パク・クンサンと共に訪れた純夏に、絵理子は「差別は黙っていてはなくならない」と発表に賛成するが、一つの条件をつける。
それは、神戸の大震災にボランティアとして参加した絵理子が、救援物資の弁当を配っていた時、段ボール箱に書かれた「部落」の文字を見て、配布を拒否された話を盛り込むというものだった。

放送当日。診療所を開いた絵理子の思いと震災時の話を語る純夏。
「少し待てば差別はなくなる」と言う人もいるが、「私は待てない。差別に怯える自分にさよならしたい」と心から訴える。
そして最後に、自分の話に賛同してくれる人は、来週8月8日夜8時、家の明かりを瞬かせてほしいと呼びかける。

その頃、パク・クンサンはインターネットで純夏の訴えを発信していた。
その夜、高台に上った純夏、絵理子、パク・クンサンは信じられない光景を目にする。市内のあちこちで、確かに明かりが点滅したのだ。
三人は感動に胸を震わせ、いつまでもその“美しいメッセージ”を見続けていた……。

製作意図
テーマは、「心のネットワーク」です。
10代後半をはじめ、若者たちの心の喪失が言われて久しくなります。だが、果たして彼らは本当に心を閉ざしているのでしょうか。
本音では、皆、心の交流を望んでいるのではないでしょうか。

この物語では、日本の大阪の片隅で、一人の少女が「差別はおかしい」と心の叫びを上げます。
その小さなメッセージが、多くの若者たちを経て世界中に伝わり、人々の心の門を叩きます。
そして、たくさんの人たちがそれに応え、明かりを点滅させるのです。

「差別はいけない」と思っている人は大勢います。
だが残念ながら、「自分とは関係ない」と思っている人もたくさんいます。
本当は、誰にも関係あることなのです。
差別される人をそのままにすることは、自分が差別されても仕方がないということと同じです。

そんな社会は嫌だから、少女は声を上げたのです。

21世紀は人権の時代です。
見えない差別意識をさっぱりと洗い流す、新しい世紀にしなければなりません。

この作品は、多くの人々、若い人たちが「差別をどのようにして自分の問題と考えられるか」を、心から願って制作されています。

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