地震や火災、津波、風水など、日本ではいつどこで災害に見舞われるかわかりません。
平日の昼間に起きた東日本大震災では、多くの人が事業所で被災し、逃げ遅れて亡くなった方もいました。こうした震災の教訓から、事業所内で様々な災害を想定した防災訓練を定期的に行っておくことが重要だと認識されるようになりました。
しかし、一言で防災訓練といっても、実際にどんな手順で行い、どんなことに注意したらよいのかといった具体的なことについて、よく分からず戸惑っているという事業所も数多くあります。
そこで本作品では、事業所での模範的な防災訓練を取材し、一連の流れと手順を紹介しながら、大事なポイントについて解説していきます。
事業所の防災担当者が新たな防災訓練を計画したり、現在の防災訓練のあり方を見直すきっかけとなるように、また、全ての従業員に対する防災教育に活用できるように企図したものです。