原点は狭山事件だった
社会学者として狭山事件に関わったことが、部落問題との出会いだった。
聞き取り調査を通して生まれた思い――それは、差別問題への関わりは「情と共感」抜きに成立しないという確固たる信念だった。
一貫して変わらぬ視点
1985年、一冊の本が出版された。
やがて多大な影響を及ぼすことになった江嶋修作編『社会「同和」教育変革期』だ。
新しい同和教育への熱い思いを込めて、「変革期」に「つくりかえ」とルビが振られた。
人権テイク・ルート(根を張る)
2018年10月、「人権テイク・ルート」の初総会が開かれた。
江嶋修作を敬愛する多くの老若男女が全国各地から駆けつけた。
「差別は醜いこと」だから「カッコよく生きる」。
江嶋修作の撒いた芽が、いま花開こうとしている。