人は誰でも、老化によって足腰が弱ったり、視力や聴覚が衰えたりします。いつかは障害者と同じような不自由を感じる可能性があり、障害者に対して無関心ではいられない時代になってきています。現在、日本は障害者制度の改革に力を入れており、2014年1月には国連で「障害者の権利に関する条約」を締結しました。そして、2016年4月から「障害者差別解消法」を施行しています。

本作品では、「障害者差別解消法」とは何か、また「合理的配慮」についてわかりやすく解説します。視覚障害者・聴覚障害者・車椅子利用者の日常を通して、周囲の人々がどのように配慮すべきかを考えます。血の通った温かい人間関係を築き、誰もが不自由を感じない社会環境を整えることこそが、障害者の人権を守る第一歩であることを訴えます。