うつ病患者数は年々増加傾向にあり、2008年には100万人を突破しています。しかし、実際にはうつ病であっても医療関係で受診しない人がまだ相当数いると考えられています。
うつ病は何らかの原因で脳の神経伝達システムに異常が起こって、生きる意欲を失う病気です。自殺に及ぶリスクが高く、その自殺者は、平成22年には31,655人で、平成10年以来13年連続で3万人を超えています。原因は経済・生活関連、健康(病苦)が過半数を占めます。自殺率を下げるためには、うつ病対策が効果的と考えられています。
そこで、この作品では、秋田県での取り組みを例に、行政や地域に今、求められている白殺防止、うつ病対策を紹介します。うつ病について正しく理解し、うつ病に気づき、患者を見守っていくようなシステムを地域で築くことが、自殺防止の第一歩となるのです。