男女共に「生理」について学び、話し合う映像教材
女性の日常生活に大きく影響を与えることもある「生理」。多くの女性が生理痛やPMS(月経前症候群)などに悩まされていますが、男性は生理について無理解な場合も多く、女性でも生理痛がない人の中にはその苦痛を理解していない人も多くいます。生理は病気ではないため、声を上げにくく、生理の話題そのものがタブー視される風潮も根強く残っており、そうした現状を背景としたハラスメントも少なからず存在します。
本シリーズは単に体の仕組みとしての生理を解説するにとどまらず、男女が分け隔てなく社会において活躍するために、生理をどのように理解し、またどのような支援を行っていけばいいかを考える映像教材です。知識学習の教材として視聴できるのはもちろん、学校や企業、公共機関など社会の様々な場面において、実践的な取組につながる多くのヒントを得ることができる内容です。
①生理ってなに?~はじめて学ぶ生理のこと~
初潮を迎える年齢は10~14歳頃と言われていますが、その年代の子どもたちは、自身の体の変化に大きな不安を感じることも多く、正しい知識と周囲の適切な支援が求められます。
この巻では、主に初潮を迎える年代に向けて、生理の仕組みや体の変化、そしてそれに関わる悩みについて考え、安心して自分の体と向き合うことができるまでをドラマで描きます。特に思春期の子どもたちが直面しやすい様々な悩みを取り上げ、生理がきている子もまだきていない子も、さらに男の子も共に学び考えていきます。また、生理を迎えた思春期の女の子と男の子との関わりかたにも注目し、お互いの体の仕組みとその違いについても理解を深めます。学校の授業において男女共に視聴し、生理について学ぶことのできる映像教材です。
②労働と生理〜ハラスメントを考える〜
女性にとって生理は切っても切れないものであり、ときには仕事にも影響を及ぼすことも少なくありません。しかし生理に対する世の中の理解はまだまだ乏しいのが現実です。職場では生理休暇という制度が法律で認められているものの、その取得率は1%にも届きません。生理の話題はタブー視される風潮は根強く、自分でも気づかないうちに人を傷つけることもあり、それがハラスメントに繋がるケースも少なくありません。
この巻では、ドラマ形式のケーススタディを通して、職場内で起こりうる「生理」にまつわる様々な事例を取り上げ、だれもが働きやすい職場にするにはどうしたらいいのかを考えます。職場のみならず、学校や公共団体等、様々な場において活用できます。
③社会と生理 ~これからの社会ができること〜
「生理痛やPMSは我慢するしかない…」と生理の悩みや問題について、諦めている女性は少なくありません。しかし、生理に関する知識を身につけるのはもちろん、生理の負担を軽減するための商品やサービスを知り、そして医療との適切な関わりを持つことで、もっと快適に過ごすことができるのです。
さらに、生理と向き合わなければいけないのは、女性だけではありません。男性も、女性の負担を知っておくことで困ったときに寄り添うことができ、誰もが暮らしやすい社会づくりにつながっていきます。
この巻では、様々な年代の男女と専門家を交えたトークを通して、生理の仕組みや現代社会における生理に関する医療、サービス等について学び、男女共に生理を自分ごととしてとらえ、どのような取組ができるのか考えます。