部落の心を伝えたいシリーズ

チラシの内容は画像をクリック

部落の心を伝えたい第4巻 人の世に熱と光を

26分 DVD本体価格 50,000円(税抜)

日本で最初の人権宣言

「全国に散在する吾が特殊部落民よ、団結せよ」
1922年、西光万吉が起草した水平社宣言は、日本で最初の人権宣言と言われています。宣言は人間の尊厳を高らかに謳い上げ、最後にこう結んでいます。
「人の世に熱あれ、人間に光あれ」

西光寺に生まれる

奈良県御所市。住井すゑの大河小説『橋のない川』の舞台にもなったところです。清原隆官さんは、このまちの一角にある西光寺に生まれました。西光寺は水平社宣言を起草した西光万吉(本名:清原一隆)の生家であり、清原さんは西光万吉の弟の孫にあたります。

水平社発祥の地であるこのムラは今、人権のふるさととして全国各地から多くの人々が訪れています。人の世に熱と光を求めた西光万吉の人間への思いを、清原さんは現代を生きる多くの人たちに伝えていきたいと考えています。
この日、三重県の中学校から3年生57人がやってきました。清原さんは、なぜそれぞれの個性を大切にしなければならないか、やさしく語りかけます。

忘れられない体験

大学卒業後、清原さんは大阪の中学校を経て、御所市内の同和地区を校区に持つ中学校へ赴任しました。ここで生涯忘れられない体験をします。

1983年、生徒の不登校や非行が相次ぎ、学校は異例の休校措置で問題に取り組みました。このとき、清原さんは初めて子どもたちの傷ついた心に触れたと言います。

1991年、娘さんが通う中学校で起きた差別事件は、娘さんを巻き込み、清原さんにとっても辛い経験となりました。
しかし、娘さんたちの「部落解放研究会」が解決方法を求めて話し合いを重ね、そのとき娘さんがとった行動に、清原さんは心から感動したと言います。そこに水平社宣言の精神を見たからです。

水平社博物館

1998年、西光万吉ゆかりのこの地に「水平社博物館」が開館しました。水平社にまつわる資料5万点を集め、部落解放に向けて闘った人々の熱い思いを伝えています。人権文化が静かに広がる中、入館者はすでに10万人を超えています。

水平の渇仰者

清原さんは現在、全国各地で講演活動を続けています。世間の間違ったものさしを正し、人間は平等であるという「水平のものさし」を広めたい。水平の渇仰者として、人の世の熱と光を語り続けています。

関連DVDリスト

*印刷してお使いください。