企画意図
自我が目覚める幼児期から、子どもたちは人との関係性を学び始めます。
自己主張だけでは友だちにはなれません。友だちになるためには、相手の気持ちを思いやる気持ちが大切です。
この作品では、第一話は「相手を思いやる心」、第二話では「失敗を恐れず勇気を持ってチャレンジする心」と、それを見守る友情がテーマです。
人形アニメと、実写(現実の風景)との合成という、珍しい手法で制作しています。
第1話
コロボックルという小さな人間が森の奥に住んでいます。
コロボックルの男の子・カムイは、カタツムリの乗り物に乗り、歌を集める旅に出ました。
そこで出会ったのは、ノンノという気の強い女の子。カムイはノンノと友だちになろうとしますが、ノンノはいじわるばかり。
ノンノの危機を助けて、立ち去るカムイ。
それを見たノンノは、慌てて追いかけます。本当はノンノもカムイと友だちになりたかったのですね。
ノンノはカムイのために歌を歌ってくれました。これでカムイは歌を一つ集めることができました。
第2話
人間の町に来たカムイとノンノは、歌が上手な「バード」という不思議な生き物を探すことにしました。
そこで出会ったのは、巣から落ちて飛べないバードの子ども。
ノンノはバードをバカにしますが、カムイはなんとかバードを巣に戻してやろうとします。
しかしバードは自信もやる気もなく、失敗してしまいます。
そこへバードのママが子どもを探して飛んできました。必死にママを呼ぶバードでしたが、ママは気付かずに飛び去ってしまいます。
がっかりするバード。
カムイとノンノは、バードが自分の力で飛ぶように手助けします。
最初は恐る恐るだったバードですが、失敗を恐れず一生懸命はばたき、ついに飛ぶことができました。