今、日本は南海トラフ、首都直下という二つの大地震の脅威に直面しています。
これらの地震の想定震源域の中には、東京、名古屋、大阪の三大都市圏が含まれており、そこには多様な経済活動や行政、文化などのさまざまな機能が集中しています。
この地域が大地震に見舞われた場合、建物の倒壊、津波、火災がすべて複合し、大都市を襲う未曾有の地震災害となることが懸念されます。
その影響は、被災地から遠く離れた地域にも及ぶ他、誘発地震に見舞われる恐れもあり警戒が必要です。
日本のどこに住んでいても、大地震は他人事ではありません。
すべての人が南海トラフ地震と首都直下地震の脅威を正しく理解し、備える心構えをもつことが求められています。
本作品ではまず、南海トラフ地震と首都直下地震の脅威について、そのメカニズムをイラストやCGで解説します。
これらは、どのようなタイプの地震なのか、どうして起きるのかを詳しく解説し、実際に発生した場合、どのような災害が予測されるかを、政府の被害想定、過去の地震の被害の実態や教訓をふまえて紹介します。
そして、大都市を襲う巨大地震に対して、揺れから命を守るためにできること、火災対策、備蓄、安否確認などについて解説します。
現実に直面する大都市を襲う地震の脅威についての理解を深め、一人一人が命を守るために何ができるかを考え、行動するための一助となる作品です。