広島で発生した土砂災害や東日本大震災、そして熊本地震など、過去の災害は多くの教訓を残しています。その一つが避難所のあり方です。避難所で長期間にわたって過酷な生活を強いられた人の中には、心身の健康を損なったり、亡くなったりする方がいます。また、女性のプライバシーの問題や防犯なども大きな問題として認識されるようになりました。
災害という厳しい状況下、少しでもより良い避難環境を確保し、助け合って生活するための避難所の運営は大きな課題となっています。
本作品では、災害時の避難所について基本的なことを示し、過去の災害からどんな教訓が得られたか紹介します。そして、地域で行われている避難所開設・運営訓練の事例を通して、災害時に避難所はどんな手順で開設・運営していくのか、また、どんなことに注意したらよいのかというポイントを解説し、避難所をより良いものにするためのヒントを提供します。