働きたいと願う人たちがいる。
それを叶えてあげたいと願う人たちがいる。
知的障がい者の就労支援という、人と人とが真剣に向き合う現場。
1年半の取材の中で見たものは……
◆知的障がい者が社会の中で働く
障がい者雇用の場は広がりつつある。
が、働きたいのに働けない障がい者は、まだ数多く存在する。
エル・チャレンジに関わった知的障がい者と支援者の姿を、一年半に亘り密着取材した本作品。
そこには、固く暗いイメージはなく、人と人とのつながりの中にぬくもりがあった。
人と人とのつながり……
つながりの中でこその成長……
社会の中で働くことの意味を、今一度問いかけたい!
◆エル・チャレンジとは
正式名称:大阪知的障害者雇用促進建物サービス事業協同組合
1999年(平成11年)発足。**「エル・チャレンジ」**は愛称で、
“Labor-Challenge = 働くことに挑戦する”という意味がある。
障がい者施設以外の公共の建物を中心に、清掃業務を通じて約一年間の就労訓練を行う。
発足以来、400人以上が一般企業(主に清掃作業)に就職した。
一方で大阪府では、清掃業務の落札者決定基準に価格競争だけではなく、
積極的に障がい者雇用を行う企業が落札できる総合評価一般競争入札制度が導入された。
現在では、府有18施設に70人以上の知的障がい者、100人以上の就職困難者が就職している。
この制度は、大阪府下の自治体をはじめ、府外にも広がりつつある。