自尊感情とエンパワメント
体の弱かった西村さんは、いじめられっ子だった。
中学2年のとき、遊びに行った同級生の祖母から初めての部落差別を受けた。両親に言えなかった。
力を養い体を鍛えた。荒れた時期もあった。
高校2年、解放運動との出会いがすべてを変えた。
自尊感情の激しい凹凸を経験した西村さんは今、プラスを生きる――エンパワメントを熱く語る。
赤碕文化センター
隣保館と児童館を併設した赤碕文化センターは部落解放の拠点だ。その取り組みを学ぶために全国からフィールドワークに訪れる人は多い。
館長を務める西村さんは、明るくエネルギッシュな春美・直美コンビ、差別戒名を研究する前田さんと共に、皆でしっかりスクラムを組みながら、講演活動にも飛び回る日々だ。
無知と無関心そして無自覚
差別を残す側なのか、差別をなくす側なのか。差別は、誰が傷つき、誰を不幸にしているのか。
…西村さんは鋭く問う。
私は変わった。だから人は変わることができる。「やればできる」の土台は「自分もできる」。
熱と光で生きる力を!
…西村さんは熱く訴える。