子どもをねらった性犯罪が後を絶ちません。性被害は、そのものが子どもに大きなダメージをもたらしますが、被害を受けた子どもが自分を責めてしまうことで、さらに心の傷が深くなっていくという特徴があります。最近ではインターネットを通して子どもを誘い出したり、裸の写真を送らせて悪用するという被害も頻発しています。子どもを性被害から守るには、子どもの姿が多く見られる通学路などの対策と同時に、インターネット対策が必要不可欠です。
<小学校中・高学年向け作品>では、小学生の女の子ゆかが、通学路でわいせつ行為をされたことで悩んでいると、アニメキャラ「見守りくん」が現れて、性被害について語り始めます。ゆかは「見守りくん」に教えてもらいながら、性被害から自分を守る方法を学んでいき、さらに友だちを守ることの大切さにも気づいていきます。そして、被害を受けた子どもは少しも悪くないこと、嫌なことをされたら「嫌だ」と拒絶することの重要性を伝えます。
<指導者・保護者向け作品>では、被害を受けた子どもは悪くないこと、プライベートゾーンの重要性、保護者として知っておくべきことを示します。そして、通学路やインターネットにおいて、犯罪者が子どもをねらう手口や実際の被害事例を紹介し、危険を避けるための心構えやインターネットの使い方、あやしい人の見分け方などを、どのように子どもに教え、指導したらよいかを示します。また、インターネットのトラブルに巻き込まれている子どもを早く発見するための注意点、子どもと話し合うときのポイント、子どもの性被害についての専門の相談窓口を紹介し、子どもを性被害から守るために、保護者としてできることを示唆します。
■子どもが直面する性被害の危機
子どもの性被害が大きな社会問題になっている。
性被害から子どもを守るには、どのようなことを心がけたらよいのだろうか。
■通学路でねらわれる子ども
性被害を受けた子どもの特徴として、自分を責めてしまう傾向がある。「被害を受けた自分が悪いのではない」ということをしっかり子どもに伝えることが大事だ。
また通学路は、子どもがねらわれやすい場所である。子どもが毎日学校に通う道に潜む犯罪者。子どもが犯罪被害にあわないために、どのような指導をしたらよいのだろうか。
■インターネットで誘い出される子ども
子どもたちの日常にとけこんでいるインターネット。しかし今、インターネットを通して子どもが誘い出され、性被害にあう事件が相次いでいる。
子どもを犯罪被害から守るためには、保護者が子どものインターネットの利用を見守ることが欠かせない。
■自画撮り被害
子どもがインターネットで知り合った人に言葉たくみにだまされたり、脅されたりして、自分の裸の写真を撮影して送ってしまい、児童ポルノとして悪用されるなどの自画撮り被害が続出している。
子どもの自画撮り被害を防ぐために保護者として心がけることは何だろうか。