「アンコンシャス・バイアス」とは、無意識の偏見や思い込みのことで、日常の何気ない言動の中にも表れ、職場ではハラスメントにつながってしまうこともあります。しかし、アンコンシャス・バイアスは誰もが持っていて、完全になくせるものではありません。大切なことは、「自分にもアンコンシャス・バイアスがあるはず」と意識してコミュニケーションを行うことです。
この教材は、登場人物の視点や立場が変化する構成によって無意識の偏見を見える化し、どのようにバイアスと向き合っていくかを自分ごととして考えることができる内容になっています。
自覚なくハラスメントの加害者にならないために⋯。職場のコミュニケーションを見直すきっかけとしてお役立てください。
Chapter1
ステレオタイプ~気づきを共有する~
ステレオタイプというのは、人の持つある属性(性別、人種、年齢、血液型、学歴、など)に関連づけて、先入観や固定観念でその人のことを勝手に決めつけてしまうバイアスです。
性別に関するステレオタイプにとらわれた言動は、セクハラや SOGIハラにつながりやすいため注意が必要です。
Chapter2
経験則によるバイアス~価値観を確かめ合う~
経験則による価値観に固執し、「自分のときはこうだったから」と、それを相手にも押しつけてしまうと、パワハラやマタハラ、ケアハラのきっかけになってしまうことがあります。
お互いに相手の価値観を確認し合う意識を持つことで、認識のズレを防ぐことができます。
Chapter3
能力の決めつけ~客観的な視点を意識する~
日々のコミュニケーションの中で、人は無意識に相手の能力を評価してしまっていることがあります。そして、その判断基準には様々なバイアスが影響しています。
偏った判断基準のもと、相手や自分の能力を評価してしまうと、言動がパワハラにつながってしまうことがあります。