人権・同和問題教育
Dowa education

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バースデイ・レストラン

29分 DVD本体価格 50,000円(税抜)

二歳の時に両親が離婚して以来、パン屋を経営する父と祖母と暮らしてきた泉。祖母が亡くなってからは、家事を手伝いながら父と共に暮らしていたが、その父も癌で急死し、葬儀の夜、母と十二年ぶりに再会する。
泉は、母のことを何も知らなかった。というのは、父も祖父母もわざと母親の話題を避けていたようで、聞けない雰囲気があったからだ。その状況は、いつのまにか「母親に捨てられた」と泉に思わせるようになっていた。しかし、父の死後、一人になってしまった泉は、仕方なく聡子と暮らし始める。
ある日、泉は、転校先の友達と買い物に出かけ、今、自分が住んでいる所が同和地区であることを知る。学校で同和問題については学んできたはずだが、初めて自分が直面し、動揺する。
そんな時に、毎年誕生日に父と出かけていたレストランへの招待状が届く。その招待状の差出人は亡くなった父であった。

半信半疑でレストランへ行ってみると、そこには父の友人である支配人の宮沢と母・聡子がいた。そこで、泉は父が生前、宮沢に預けていた手紙を受け取る。その手紙から、自分の両親の離婚の原因が部落差別にあり、部落差別を乗り越えられなかった不甲斐なさによって、家族が離ればなれに暮らさなければならなかった悩み、悔やみ続けた父の苦しみを知る。

しかし、泉への十五歳の誕生日プレゼントになるはずだったと母から手渡された両親の婚姻届を見て、死を目前にしながらも、差別を乗り越えようとした父の決意と家族への愛を知る。
泉は、陰ながら自分を見守って来てくれた母を初めて「お母さん」と呼び、自分も部落差別に正面から向き合おうとするのだった。

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