■発達障害者の実態と配慮の仕方
発達障害には、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害などがあり、複数の障害が重なって現れることもあって症状は多様である。
【あいまいな表現は避け、分かりやすく具体的に話す/何かを説明するときは言葉だけでなく絵や写真など実物のイメージが分かるものを見せて伝える/一つずつ順を追って簡潔に伝える 等】
■知的障害者の実態と配慮の仕方
知的障害者には、複雑な会話や抽象的なことを理解するのが苦手、読み書きや計算が苦手、自分の考えや気持ちを伝えるのが苦手といった特徴がある。
【話しかけるときはゆっくり穏やかに単語を減らして話す/質問をするときは答えやすい聞き方をする/能力に合わせて必要最低限の補助にとどめ、自分でできることの経験を積み重ねさせる 等】
■精神障害者の実態と配慮の仕方
精神障害とは統合失調症やうつ病、パニック障害など精神の病気があり、社会的バリアによって日常生活や社会生活に制限がある状態を指す。薬による治療やリハビリで回復するが、治ったように見えても症状が残ったり再発する場合もある。
【できるだけ自然体で接する/得意な分野を生かせる仕事をしてもらい、苦手なことは避ける/作業を急がせたりプレッシャーを与えないようにする 等】
■お互いが豊かに暮らせる社会を目指して
「障害者差別解消法」とそれに伴う「合理的配慮」が日常生活に当たり前のこととして浸透し、自然にお互いを支え合えるようになって初めて、障害者も健常者も共に豊かに暮らせる社会が実現できるのである。