65歳以上の認知症患者数は、2020年に約600万人、2025年には約700万人と推計されており、今後は高齢者の約5人に1人が認知症になるとも言われています。誰しもが認知症に関わる可能性のある現代社会において、認知症の人が尊厳を保持しながら希望を持って暮らしていくためには、周囲の人が認知症に対する正しい知識と理解を持つことが重要です。
認知症は人によって症状がさまざまです。本企画では、ある家族の視点を通じて症例を織り交ぜながら描くことで認知症への理解を深め、認知症の人の不安や家族の悩みを知り、本人や家族の孤立を防ぐために介護者や地域との交流の重要性を示すと同時に、本人の気持ちに寄り添うことの大切さを学びます。
認知症の人を含むすべての人が、相互に人格と個性を尊重しつつ支え合いながら「ともに生きる」社会の実現をめざして制作されたドラマ教材です。