ライフスタイルの多様化に伴い、ビジネスやサービスのあり方が多種多様になり、さまざまな規模や形態の事業所が全国各地で運営されています。
しかしながら、事業所における火災の悲劇は繰り返されています。多くの場合、必要な消防用設備が設置されていなかったなど、防火管理体制の不備により被害を大きくしたことが指摘されています。
また、最近ではスプレー缶による爆発火災など、身近な危険物に対する無理解が招いた火災が大きな問題になっています。火災が発生すると、出火元の建物だけでなく、周辺のビルなどにも大きなダメージをもたらすことが少なくありません。
消防法上、防火管理者選任の義務を負う事業所はもちろんのこと、義務を負わない小規模なオフィスビルにおいても、適切な防火管理をすすめていくことが社会の安心・安全のために必要不可欠といえます。
そこで本作品では、数年前に発生したスプレー缶による札幌雑居ビル火災を検証したうえで、飲食店の消防計画の作成を中心に、防火管理のあり方をわかりやすく紹介していきます。
そして積極的に防火の取り組みを行っている企業を紹介しながら、火災を防ぐために何が必要かを示唆していきます。
過去の火災事例や煙が広がる実験映像などを盛り込み、すべての事業所で防火管理が重要だということを強く訴えます。