相次ぐ雑居ビルやホテルなどの建物火災、その被害は甚大です。
平成13年に発生した新宿歌舞伎町ビル火災を契機に、小規模雑居ビルへの消防機関の立入検査の強化をはじめ、自動火災報知設備や避難器具の設置、定期点検の報告の義務化などの対策がとられてきました。
しかし、それ以降も、広島・福山市のホテル火災、福岡・博多の有床診療所火災など、建物火災の惨事は後を絶ちません。
こうした火災事例から学ぶことは、防火管理上の問題点であり、管理権原者や防火管理者の防火管理に対する意識の問題です。
本作品は、近年改正された消防用設備などの基準見直し、雑居ビルの安全対策として統括防火管理者の権限の強化などの新しい対策を盛り込みながら、過去の火災事例から防火管理上の問題点を学び、防火管理者の業務と役割についてわかりやすく解説します。
職場の仲間を火災から守る、その責務を考える内容です。