今年も熱中症の脅威が全国を襲っています。最近の統計では、全国で約6万人が救急搬送され、重傷者約1,400人、死亡者は105人に上りました(平成27年5月~9月期 総務省統計)。救急搬送者のうち、65歳以上の高齢者は28,016人と最も多く、依然として多くの高齢者が熱中症の脅威にさらされています。
高齢者は、からだの衰え・生活習慣・居住環境などの点で、熱中症にかかりやすいことが近年周知されるようになってきたにも関わらず、被害者が一向に後を絶ちません。それはなぜなのでしょうか。
この作品では、高齢者が日頃から行っている熱中症対策には思わぬ落とし穴があることを、「からだ」「すまい」「水分補給」の3つの観点から、専門医師の解説を交えて提示します。そして、その上で高齢者の体質に見合った正しい予防方法を紹介します。
猛暑を健やかに乗り切るための手立てを学べる作品となっています。