この夏も熱中症の脅威が全国を襲っています。最新の統計では、全国で約6万人が救急搬送され、重傷者約1,400人、死亡者は105人に上りました(平成27年5月~9月期 総務省統計)。さらに、平成26年の労働現場における熱中症の死傷者は423人で、近年の熱中症による死傷者は、猛暑だった平成22年の後も、毎年400~500人台で高止まりの状態にあります。
中でも多くの犠牲者を出しているのが建設業と製造業で、両者で半数近くを占めています。厳しい暑熱環境下、労働環境や労働時間などの制約を受ける中で、体を冷やすことができずに体調を悪化させ、命を落とす犠牲者が後を絶たないのです。
この作品では、「職場の熱中症はどのようにして起こるのか」を再現映像で示し、専門医師の解説を交えて、その原因を探っていきます。そして、具体的にどのような対策を講じれば良いのかを、各企業が実際に行っている取り組みから学んでいきます。
管理監督者と労働者の双方で熱中症の危機意識をしっかり持つことの重要性を強く訴える内容となっています。